最近、「クリア」の使い方について間違った情報、憶測が流れているようです。
「クリア」を使うと「お花のそのままの色が残るのでは。。」と希望的に思う方がおられるようです。
最初に言っておきますが、そうはなりません。お花の色は原則なくなります。
ここでは正しいクリアの使い方をお教えしたいと思います。
「クリア」と一口に言っても、制作液の種類によって適用、効果が変わってきます。「クリア」は各制作液の色の1つになります。
A液とB液でお花を作る場合から見ていきましょう。
A液、B液の場合
まずはA液で脱水・脱色しします。ここではほとんどのお花から色素が流れ出し、白っぽいお花になります。
そのお花をB液の「クリア」を使って保存すると、A液で脱色した状態を保存することになります。
次にらくらくプリザ液を見ていきましょう。
らくらくプリザ液の場合
らくらくプリザ液はお花の脱水・脱色・着色を同時に行う制作液です。
簡単に言うとらくらくプリザ液「レッド」を使うと赤いお花になります。
それではらくらくプリザ液の「クリア」を使うとどうなるかというとお花の色を抜いて、その状態で保存する制作液になります。
リーフ液にも「クリア」があります。
リーフ液の場合
リーフ液は植物の吸い上げてもらいプリザーブドフラワーの状態にするものです。
たとえば、カスミソウをリーフ液の「クリア」で作るとお花は白いままで染まることはないわけですが、枝、茎などはグリーンが抜けて薄い茶色っぽくなります。
ただし、一番最初に「お花の色は原則なくなります」と書きました。
「原則」ということは例外があるの?
はい、例外があります。
ワンデイ講習では教えていますが、とりあえず、クリアについて知ってほしかったので今回はここまで。